
10月に入り、こまねきちゃんの高校生活も半年がすぎました。
この半年はあっという間。
多くの子どもたちは学校に通うということに特に何も思わず、毎日普通に通っています。
でもこまねきちゃんは学校に行く、ということがとても大変なこと。
4月に入学するとき、こまねきちゃんも不安だったと思いますが、まねきもかなり不安でした。
こまねきちゃんはもともと学校生活を送ることがあまり得意ではないタイプ。
幼稚園の時から、いろいろな苦労をしてきました。
中学校までは地元の小学校・中学校ですごしましたが、高校は広島市内をどこでも受験することができるのでかなり悩みました。
こまねきちゃんの希望は同じ中学校からは誰も行かないところ。
その希望に合う高校で受験できそうなところが1校あったのですが、そこはかなり難しい高校で学力を考えた結果、今通っている高校に通うことになりました。
同じ中学校からも10人以上、同じ高校に通うことになりました。
そこでまた人間関係に悩むことに。
でもしばらくすると新しい友達もでき、比較的に順調に学校に行き始めました。

6月には文化祭がありました。
こまねきちゃんの高校では文化祭に力を入れていて、何日も前からクラス全員で準備をしていました。
そこでも苦労するこまねきちゃん・・・。
文化祭後、スムーズに学校に行けるようになるまで少し時間がかかりました。
夏休みが来て、ちょっと気持ちがラクになったのか、2学期に入ってからは元気に学校に行けるようになりました。

9月には体育祭もありました!
体育祭はとても楽しかったらしく、毎日とても楽しそうにしていたので、まねきもやっとひと安心!
と、思ったらしばらくしてまたつらくなったようです・・・。
こまねきちゃんは学校に行くことにとても力がいります。
そしてもそれを見送るまねきもかなりの力を使うので、朝仕事に行く頃にはぐったり。
これを幼稚園の時からもう13年続いています。
専門家の人に相談しつつ、幼稚園や学校とも相談しつつ、学校生活を送ってきました。
相談していた先生が個人的に感じたことということでしたが、もともと人間は生まれもった基本の部分でさまざまなパターンがあるのではないかと思うとのことでした。
例えば子どもは、基本的な部分で学校に行くということがベースな子と、学校に行きにくいというベースの子がいるそうです。
育ち方というより、根本的で反射的なものだそうですが、何かの出来事に対して、行くということが前提で始まる子と行けないということが前提で始まる子がいるように思うということでした。
大きくなるにつれ、いろいろなことに影響を受けて少しずつ変わっていくこともあれば、変わらない部分もあるそうです。
その話を聞いて、少しだけ心が軽くなったまねき。
そして学校に行きにくくなった時の対応の仕方を、いろいろと専門家の方に教えてもらいました。
学校の先生たちとも連携をとっていけたのも大きかったです。
特に中学校は高校受験で欠席日数なども影響するので、さまざまな配慮をしてもらいました。
学校に行きにくい日だけでなく、持病の調子が悪くて休むことも多かったので、とても助かりました。
そこでバックアップしてもらったことで、こまねきちゃんもなんとか受験を乗り越え、高校に入学!
高校でも先生に詳しく状態を話して、見守ってもらえるということになり、ちょっと安心です。
「こまねきちゃんは友達とコミュニケーションを取るのが得意で、どんどん話かけ新しいお友達ができています。
クラスでも部活でもそれぞれ仲のいいお友達がいて、毎日明るくすごしています。
普段から友達との話の中心で楽しそうにしていることが多いですよ!」
まねきがこまねきちゃんのことを先生に相談すると、ほとんどがこのような反応です。
横から見ていると、とても楽しそうに学校生活を送っているこまねきちゃんですが、心の中はかなりの荒れ模様・・。
なので、きちんと先生と話し、状況を説明した後も細目に相談するようにしています。
こまねきちゃんの傾向は学校に入ってからの最初の半年が本当に大変。
でもそれをすぎると落ち着いてきて、学年末までなんとか元気に登校し、次の学年はまた最初の半年が大変・・・という繰り返しです。
まねきもさすがにこれだけ長い時間をこういう風に過ごしてくると、その時の様子や言動で強く押すところと、少し引いて様子を見るところがわかってきました。
ここ数年は1年に病欠も含め、10日くらいのお休みでなんとかやっていってます。
学校に行きにくい、ということはさまざまなパターンがあって、一様には言えませんが、早めに専門家の方に相談するのは比較的効果があるように感じました。
まねきは不登校や子育てを専門としているカウンセラーの方に相談しています。
スクールカウンセラーの方もいらっしゃいますが、子どもは友達の目も気になってなかなか行きづらく敬遠しがち。
外部のカウンセラーの方なら、まずは親だけでも話を聞いてもらうこともできます。
実際、まねきもまねきだけが相談に行き、お話を聞いてもらっています。
まねきのまわりにもたくさん学校に行くのが難しいお子さんがいて、お母さんたちも悩んでいます。
そんな時はぜひ一度、専門家の方に相談してもらいたいと思います!
少しでも解決の糸口が見つかるだけで、親子とも気持ちが軽くなるかもしません。